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その声を、聴く

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革 太田一永(広島)

木工 角俊弥(山口)

やきもの 宗像朱実(秋田)

 

それぞれの土地で、異なる素材に向き合い

その声を聴きながら、ものづくりをする3人の作家の展示です。

 

 

太田一永【革】

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太田さんが使うのは、害獣として駆除される野生の鹿やイノシシの革。

その個体、個性はそれらが育った自然環境とひとつづきです。

人が暮らし、動物が生きる、大きな自然。

季節の移ろい、せめぎあい。

草木を革の中に染め移し、風景を表現していくことは

私たちが野山の中に生きものを見るのと同じことなのかもしれません。

 

 

角俊弥【木工】

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狂いなく加工し、仕上げる。

0コンマ、の世界で指物の技術を極めてきた角俊弥さん。

あるとき、その木のことを自分は人に伝えられているのだろうか。と思ったといいます。

その木の個性を、これまで培った関係性をもって「伝える」ものづくり。

生きてきた樹が、今度は人の暮らしに寄り添い、道具として役に立つこと。

それは、その木が生き続けることでもあります。

角さんの作品には、素材との確かな信頼関係と敬意、やさしさが。

 

 

宗像朱実【やきもの】

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どうして器のかたちをしているのか。

もしかしたらそれは、器のかたちをしていなくてもいいのだけれど

人の暮らしの中、人のすぐ傍に存在するためのすがた。

やきものという手段を用い、かたちの中に閉じ込めたものはなんだろう。

 宗像さんの作品にある、不思議な存在感とその風景。

この手に取って、聴いてみたい声。

 

 

3名の作家、その作品が織りなす空間を

是非ご覧ください。

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その声を、聴く

2025.10.17金-10.22水

12:00-18:30

 

土脈

東京都新宿区神楽坂6-16 2F

 

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