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ササキトモミ +beige 個展 一生ものの、ホームスパン
ササキトモミさんとの出会いはjokogumoがまだウェブショップしかなかった頃。
いや、もしかするとそれすら始まっていなかったのかな。
ホームスパンというものを知らなかった私に、その存在と魅力を教えてくれたのがトモミさんとその作品でした。
まずは自分用にはじめてのホームスパンを手に入れ、毎年楽しみに使いながら、その良さを少しずつ少しずつ、jokogumoを通して伝えてきたつもり。今回は、満を持して、個展としてその仕事をご紹介いたします。
羊毛を洗い、汚れを取り、ほぐして紡ぎ、糸にして、手織りする。
ホーム(家で)スパン(紡ぐ)であることはもとより、トモミさんはその羊の毛そのものの魅力を伝えることを大切にしています。原材料として書くと、羊毛、ウール、なのですが、羊の種類、育った場所、個体など、いろいろな要因が絡み合った羊毛には豊かな個性があります。
色はもちろん、ハリやコシ、ふんわり、もっちり、パリッと。それぞれの質感、その個性を見極め、それがいちばん生かされる織りであったり、用途であったり、トモミさんの経験と感覚を掛け合わせてひとつひとつの作品が生まれます。
だから、染色はしない。
羊の毛、そのままの色。
そのままの風合い。
「beige」は、染色してない毛織物という意味合いも持ちます。
染色をしないものはどうしても、ぱっとした派手さがなく素朴です。でもそこにこだわりたい。
beigeを活動名として使うことは、そんなトモミさんの意思表明でもあります。
それぞれの羊の毛の良さを最大限に引き出し、身に付けるものとして肌で感じてもらう。
とてもシンプルなことであるけれど、これはトモミさんのこれまでの経験と技があってこそ。
あたたかな人柄の内側で、羊への愛を、決してブレない技術と信念で表現するホームスパン作家だと思っています。
手間のかかるホームスパンは決して安くありませんが、
こういう手仕事が身近にあり、寒くなってきたらそれを毎年出してきて身に付ける喜び。
一生ものの愉しみを手に入れる。beige ササキトモミ個展へ、是非お運びください。
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ササキトモミ +beige 個展
一生ものの、ホームスパン
2024.11.22(金)-11.27(水)
12:00-18:30
作家在店 22日(金)・23日(土)・24日(日)
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ウールを感じるワークショップ
2024.11.24(日) 11:30-12:30/14:00-15:00